週刊スガモ 2019年1月5日版

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『週間スガモ』(by野木)2019年1月5日版

2019年初の巣鴨街宣に参加いたしました。既に新年のご挨拶はしておりますが、改めて──「皆さま、あけましておめでとうございます。今年もボチボチやりましょうね」。
正月ということもあって、何となく和服で巣鴨へ。着物って暖かいのですが(子どもの頃は冬の間、家ではバアちゃんが仕立て直した着物着てました。今でも冬の夜中は家では着物にモンペ、その上に綿入れ袢纏羽織って仕事してます)、これは親戚の年寄りのお古なんで、裄丈(洋服の袖丈みたいなもの)が短い。手首が寒かった……です。それはまあともかくといたしまして。今年も「7割は聞く。訴えるのは3割」の感じでボチボチと。(ボチボチはいい加減にやめんかい、という声も聞こえそうですが)

★60歳前後~半ばの二人連れ
夫婦だと思うが、兄妹など身内関係かも知れないし、まぁそんなことはどうでもいいや。
仲間からチラシを受け取るのを見て、すかさず近寄る(他者のチラシ配りに便乗して、安易なヤツでありまする)。
辺野古埋め立て中止請願署名(以下、辺野古署名と略)についてごく簡単に話すと、男性の方が「ひどいよなぁ」と率直な感じで。「何で沖縄ばっかりに基地を押しつけるのかって、ほんと思いますよね」
「ですよね~。そんなに基地が必要なら、安倍首相の地元なりに大々的に持って来たらって」。

えっとですね。私は日本国内の何処であれ米軍基地があることに対してNOなのですが、結構シャラッとこういう言葉も吐くのです。それをよくないと思う方もおられるのは百も承知。ただ……何と言うのかなあ、あの手この手の合いの手を入れることで、相手から言葉を引き出せるし、自分自身、微妙なグラデーションを見ることが出来ると思っていますから……(むろんこれは私のやり方なので、正しいなんぞとは毫も思ってないし、ひとさまに勧める気もありません。ゴメンナサイね、私はこんなふうにやるのが楽なんよ、という感じかな)。

あははは、と男性は笑った。
「天皇の誕生日の会見、ちょっと感激した。沖縄のことを言われたでしょう。一番に安倍に聞かせてやりたいよね」
「ですねえ」と(やや迎合的に?)同意を示す。天皇制について個人的にはいろいろ考えるところがあるけれども、現時点においては「天皇好き」の人たちも抱擁したいのでありまする。ポイント・オブ・ノーリターンに差し掛かりつつある今、同志は多い方がいい。
辺野古署名についてはチラシだけではわからないふうなので、ポイントごとに下線を引きながらやり方を説明。ヤフーでもグーグルでもいいから、ここにアクセスして……名前と姓とメアドを書いて……返信メールが来るので、ここのところをクリックして……。

了解してもらったので、ついでに(というのはヘンか)「安倍改憲NO」署名の話もする。どこかの政党か団体かと聞かれたので、「その辺の年寄りのグルーブです。細かい意見の違いはありますけど、少なくとも安倍政権には憲法いじってほしくないなって思ってるんですよ」。
安倍政権に対する強い不信感は共通していたようで、すぐさま署名してくれる。さらに「ママさんも署名したら?」と夫人(?)に促す。「ママさん」は両手に荷物を持っていた(片手にハンドバッグ、片手に何か買い物したらしいポリ袋)ので、さりげなくポリ袋を受け取る。おお、2筆ゲット。

(この日はほかにも2人、署名の方法を説明した。ネット署名ついては、やったことがないという人も少なくないようだ。ましてや返信は英文ということもあって、「迷惑メール」と勘違いする人もいるかも知れない。後の祭りですけれど、署名の仕方を大きく書いたものを用意したらよかったかなと)

★80代前半に見える女性
辺野古署名については「そうなの……大切なことよね」とは言うが、パソコンもスマホも持っていない。使ったことがない。チンプンカンプンで全然わからない。
「ごめんなさい、ごめんなさい」と言われるので、こっちのほうが恐縮してしまう。まぁ……いいか。いいことにしよう。様々な技術の革新には眼を見張るものがあるけれど、ついて行けないからってダメなわけじゃない。私自身、ビットコインなんて言われると「何それ」状態ですしね。やや余談ですが、アナログ的なものも大事にしたいなあと……旧式人間の私は思ったことでした。
安倍政権については「私、大嫌い」。難しいことはわからないまでも、ともかく偉そうな感じで、「私たち庶民のことなんか、絶対に見下してると思う」。
改憲もNO。子どもの頃に戦災を経験し、「おにぎりころりん、というのがあるでしょ? ああいう感じ。食べかけたおにぎりが下に落ちて、それを拾うことも出来ずに逃げて」。その時の恐怖をいっとき、仕方噺で話してくれた。
自分の孫達や曾孫達には、二度とそんな経験をさせたくない。今の憲法の何処が悪いのかしら、素晴らしいと思うけど……と言って、「安倍改憲NO」の署名はしていただきました。

★60代かな?と思える女性
安倍政権にはもうウンザリだと言う。
「野党がだらしないって言う人もいるけど、多分、それは違うのよね」
「……はい?」
「落ち着いて、長い目で育てないといけないのよね。自民党以外が政権取ったことって、今までほんの少しでしょ。いわば素人だもの。あれダメこれダメと言ってすぐ潰しちゃったら、結局自民党が続くだけなのよねぇ」
「民主党政権の時も、ダメ出しが多かったですからね……。私は民主党政権ってそんな評価してないんですけど、それでもバッシングが過剰だったんじゃないかとは思います」
「野党がだらしないって責めるのは簡単だけど、それを言い過ぎると結局、じゃあ自民党に任せるしかないでしょということになるのよね」
いろいろ不満はあっても、ともかく野党を応援して、なるべく寛容な気持ちで見守りたい。何より大切なのは、安倍政権にこれ以上勝手をさせないことだから……という意見。ささやかな感触に過ぎないが、こういう人も少なくないと思う。
「安倍改憲NO」の署名もしてもらいました。

★70歳前後に見える女性
辺野古署名については、「やったけどうまくいかなかったみたい」と当惑げ。どうやら「返信メールを見て48時間以内にクリック」の部分を見落としたようなので、やり方を出来る限り細かく説明する。
そうなのね、と微笑した後、「いつも熱心にやってらっしゃいますね」と言葉を掛けて来られた。この近くに住んでいるそうで、「私も参加しようかなと思うこともあるんだけれど……」
その理由を言葉にして表現しなかったものの、僅かに「私なんか」という意識を感じた。
「是非是非、いらしてください」と、思わず熱が籠もる。「毎週土曜日で、冬は午後3時から、夏は午後4時からの1時間だけですけど。立ち寄ってくださいね! ちょっと座ってていただけるだけでもすごく力づけられますし。いろいろお話しましょうよ」と声も大きくなってしまった。来てくださるといいな。

OLDs巣鴨街宣の人数が増えればいいとはあまり思っていない。いろいろな人が、いろいろな所で気軽に行動できるのがベストだと思う。その意味でも……何と言うのかなぁ、(一生懸命に活動しておられる方たちに対して、「サボリながらかなり適当に行動」組の私が偉そうに言うのはホント忸怩たる思いがあるのですけれど)「政治意識が高くて」「いろいろなことをよく知っていて」「先鋭的で」「熱心な」人たちがやっているのだという雰囲気になればなるほど、尻込みする人が出て来るのもまた事実だろう。
「私はそこまで知識がないし」「うっかりしたことを言うと叱られそうで怖いし」「(生活に追われていて)そんな熱心に活動できないし」という人たちが「私にはとても……と引いてしまう」ような活動はちょっとなぁ、と思ったりするのです。このあたりも別の意見があるだろうと思います。ただ、私は自分を「大衆のひとりだ」と確信しているので、ちょっと尻込みしている人たちとこそ手を携えたい。

60歳過ぎの男性が「野木さんですか」と言って近づき、署名してくださいました。えっ!と驚きましたが、フェイスブックでOLDsのページを読んで下さっている由。何よりのお年玉でした。Kさん、ありがとうございました。またお目にかかれればhappyです。