週刊スガモ 2018年3月17日号

『週刊スガモ』3 月 17 日版(by 野木) (今回は後半に愚痴がくっついてます。すみません)

3 月 17 日の巣鴨駅前署名活動。今週も街の人達との会話をご紹介します。御用とお急ぎのない方はどうぞ。

【まず、署名して下さった方】

☆シルバーカーを押して歩く女性。年齢はちょうど 90 歳とか。 不自由そうに署名しながら、「私はずっと共産党に入れているの。その前は社 会党。親が生きてる頃は自民党に入れろとずっと言われてたけど、嫌だと頑張 ったの」。 筋金入りの反自民党で、いわゆる左翼のお年寄りですね。「私はもう何もでき ないけど(←身体の自由が利かなくてという意味でしょう)、頑張ってね」と 励ましてもらいました。

☆ 60 代ぐらいの女性二人連れ。
「9 条変えちゃダメよね」「安倍さんヘンよね」「昭恵さんもヘンよ。晩餐会に 出て笑ってたり、何考えてるのかわからない」などと口々に言いながら、二人 とも署名。

☆ 50 歳前後に見える女性。少し前まで中学教諭をしていたが、都合で退職さ れたとのこと。 安保法制が強行に通されようとしていた時、教え子の一人が彼女に「自分はあ んな法律は嫌だ」と言ったという。 「『あの人たち(=安保法制に賛成する政治家達)は、自分は戦争に行かない んじゃないか。だから勝手なこと言ってるんだ。何かあった時、行かされるの はオレらじゃん』って。見るところはちゃんと見ていると感心した」 「中学生ぐらいだと、わかる子はわかるんですよね」 「その子はとんでもない悪ガキだったけど、偉そうなこと言ってるエリートの 人達よりも、ずっとまともだと思ったわ。本当にね、櫻井よしことか、国を守るの何のと勇ましいこと言う人達は自分が真っ先に戦争に行けばいいのよ」

 

☆ 50 代ぐらいの女性。 「安倍首相とか、今の政府の人はデタラメばっかり言ってる。大っ嫌い」と、 ピシャリ。

【次に、署名してくれなかった人】

☆ 90 歳前後の母親と 60 歳ぐらいの娘の親子二人連れ。 お母さんの方が私の前で立ち止まり、ちょっときつい口調で「憲法は変えない とダメ」と話し始める(表情もきつかった。怖)。「私もね、戦争体験者です よ。だから戦争なんかしちゃいけないと思いますよ。当然でしょ」 「でも、憲法は変えた方がいいと?」 「自衛隊よ。自衛隊にはほんとっっっにお世話になってるの。ほんとに偉いと 思う。頭が下がりますよ」 「はい。災害の時とかに、感謝している方は多いですよね」 「だからね、やっぱりキチンと憲法に書いて、保証してあげないと気の毒じゃ ない」

「あのう。イメージしておられるのは災害救助などで活躍する自衛隊ですよね。 でもですね……」と話し始めたところで、横にいた娘さんが「お母さん」と小 さな声で囁いて袖を引く。変な人の相手なんかしてないで、さっさと行きまし ょうよと言いたげな表情。 で、それきりになりました。どうやら彼女は、安倍総理流の「自衛隊の存在を 書き加えるだけ」などのゴマカシや、「自衛隊員の子ども達が……」といった 感傷に訴える言辞が染みついている一人。こういう人は少なくないと思うので、 もっと話をしてみたかったのだが残念でした。

☆ 40 代後半~ 50 代?の男性。 チラシを受けとってもらったので「よろしければ署名も」と促すと、いきなり「安倍はダメだねえ」。 で、(おお~署名してくれるか)とイソイソとボールペンを差し出すと、「9 条があるから、戦争せずにすんだわけじゃないよ」と話し出す。 「たまたま、戦争にならなかっただけ。蒙古が攻めて来た時は、鎌倉幕府挙げ て迎え撃ったわけじゃない(←何で突然 12 世紀の話が出て来るのか不明)」 続けて「今だってもしも何処かの国が攻めてくれば、一億総何トカとか、国防 婦人会とか、欲しがりません勝つまでは、になるわけよ」「お国のためにと言 って、戦争するわけよ」……。

戦時下の昂揚ぶりがどうだったとか、ポツダム宣言がどうとか、敗戦後に GHQがどうとか、何がどう繋がるのかわからない話を立て板に水の感じで喋りまく る(下手な現代史の授業を聞いているみたい。わたしゃ、小学校の生徒じゃな いんだけど)。適当に相づち打ちながらもそろそろ苛立ち始めたところへ「北 朝鮮がさ」と話が“今、現在”のところに飛んできたので、少しホッとして身 を乗り出す。 「北朝鮮に核ミサイルなんか撃ち込まれたら、日本はおしまいなわけよ。専守 防衛だっけ、そんな暢気なこと言ってる場合じゃないわけ」 おや、そこに行きますか。

 

「こんな状態でなければ、9条守ります~なんてニコニコしてればいいけどさ。 こっちが 9 条守ってても、相手は関係ないんだから。でも今のままでは、核ミサイルが撃ち込まれるまで黙ってなきゃいけないんだから」(9 条絶対主義はお花畑だ、信仰みたいなもんだ、といった話が続く)

はいはい。
「それならば先制攻撃して、北朝鮮を叩き潰せと? 日本は無傷のままで、北 朝鮮という国を地上から消滅させられると思います?」と私。「そうは言ってないけどさ」と、オジサン少しひるむ。「ともかく何があって も対応できるように、軍備はしっかりしとかないとさ」 それからすぐにまたなぜか、「安倍はダメ」という最初の話に戻る。「森友と か、ほんとに何やってんだと思う」 はいはいはいはいはい。内心イライラしながら 15 分ぐらい話を聞いていた私としては、意地でも「そういう政権にだけは憲法触らせたくない」という方向 に持っていきたいわけでして。「憲法の話は、もっとマトモな政権下でやって 欲しいと思いません? 憲法変えたら、北朝鮮の脅威が吹っ飛ぶわけじゃあるまいし」 でもオジサン、「ま、考えとく」と言って行ってしまわれました。徒労感 200%。結局のところ彼が何を言いたかったのか、私の頭では理解できません(笑)。

【以下、余談というか愚痴】

OLDs の巣鴨行動以外でも時たま署名集めやスタンディングを行うことがある が、その際も長々と話しかけられることがある(いわゆる政治的活動と関係ない所でもそういうことはままあり、比較的その頻度は高い方かも知れない)。 理由はわからないけれども、もしかすると「何もわかっていないくせに、生意気そう」で、しかも「小柄で非力そうな女だから間違っても殴られたりはしな さそう」。「ガツンと言ってやるのに格好の相手」だと見えるのかも知れない (それで気が済むなら、サンドバッグを引き受けてもいいけどね。毒を吐き出 せば、ふっと我に返ることがあるから)。

その場合でも──議論を吹っかけられるか、あるいは長々と持論を述べられる のであれば、割と楽に対処できる。私の仕事の半分は「ひとの話を聞くこと」 で、それで 40 年ちょっと食べてきたわけですから。相手に何か言いたいこと があればあの手この手でそれなりに聞き出せるし(言葉をかわしていれば、そ の中で相手の人の考え方も整理されてくる)、まとまらない話であっても交通 整理しながらかなり辛抱強く聞ける。

だが、話に脈絡がないだけでなく、背骨 もヘソもなく、行き着く先も見えない話を聞くのは本当に疲れる。最後に紹介 した中年のオジサンのケースはその典型で、本当に疲れた。私はカウンセラー じゃない!!

ところで、議論を吹っかけたり、高圧的な物言いをするのは圧倒的に男が多い (9 割方は男ですね)。女は!女なんか!と男尊女卑の尻尾にしがみつく情けない男達の姿がほの見えて、フフ、それはそれで結構おもしろい(観察しなが ら、からかうのもおもしろかったりします。疲れる中の、せめてもの楽しみ。 このぐらいの楽しみがなきゃ、やってられません)。

 

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