週刊スガモ 2018年3月24日号

署名して下さった方と(時には拒否された方とも)なるべく会話するようにしている。ほんのひとこと・ふたこと交わすだけのこともあれば、2 ~ 3 分ぐら い話すこともあり(たまに10 分以上も……)。いずれにせよ、今週は「ごく短い会話」が多かったが、一応ご紹介まで。

80 代前半ぐらいの男性。 「戦争はいかん」とポツリ。戦争の時はどこにおられたのか尋ねると、浅草に いたと。東京大空襲の被災者だった。 「……人に言えんようなこと、いっぱい見たよ。忘れられん」

どんなことですか、と水を向けても苦笑して首を横に振るのみ。時間があっ たら、その辺に腰掛けて世間話混じりにじっくり話を聞きたかったですね。戦 争体験者は次第に減りつつあるのだから。

30 代半ば~ 40 歳前後の女性。 こちらが声をかける前に近づいて来て、署名して下さった方。「日本のいいところが、安倍政権になって失われてるような気がする」と。 日本のいいところって何ですかという問いかけに対して、「人間が穏やかで、

争いごとを好まないこと……かな。海外に出ると、特にそう思う(←外国生活 の経験があるふう。何処なのかは聞きそびれましたが)。最近、好戦的になっ てる気がする」。

よく言われる「日本人のおとなしさ」が、よいのか悪いのか。そのあたりは 難しいところだが、ともかく「好戦的な雰囲気は嫌」だということで。

30 代前半ぐらいの女性。 「子どもの将来のことを考えると、戦争になるのだけは困るわ」

50 代ぐらいの男性。 「安倍さんの方から言う、というのが嫌なんだよ」とピシャリ。

「安倍さんでなければ、憲法変えてもいい?」 「違う違う。憲法を変える権利は国民にあるんだ。国民が変えてくれとも言っ てないのに、上から変えたい変えたいってオカシイだろ」

これは改憲反対の大きな理由の 1 つだと思うが、真っ先に挙げる人は(私の 経験では)比較的珍しい。

 

中高年女性 3 人のグループ。1 人が 60 歳前後、後の 2 人は 40 代後半から 50歳前後ぐらい。

OLDs の仲間からチラシを受けとっておられたので署名を依頼すると、中の 1人が「こういう署名はしないことにしてる」と言う。「前に何かで署名したら ハガキが来てね。旦那に怒られたから」。

なるほど。 「勝手にハガキだの何だの送ったりしないとお約束しますけど、ご心配ならご住所全部書いて戴かなくていいですよ。何々区、とかまでで」 「でもねえ……旦那に聞いてみないと」

ここで、かなりムッとする。私は 10 代の頃からのフェミニストなので、(実 のところ)こういう女性には反感を持ってしまう。高額の買い物するとか引っ 越しする等々であれば連れ合いに相談が必要だろうが、個人としての行動にい ちいちお伺い立てるな! むろん「旦那に聞かないと」を断りの口実に使う女 性も多いのだが、そうであっても不快なことに変わりはない。

……とは言え。今日は「安倍改憲 NO !」の街宣。女性問題がどうの、と言 っている場合ではないので……引きつりそうな顔に作り笑いを浮かべて、「私 なら、この程度のことはわざわざ連れ合いに相談しませんけど。そんな大した 話じゃないしぃ。ご住所書かれなければ、ハガキとかが届く心配もありません しぃ」。

結局その女性は署名拒否のままだったが、代わりに連れの女性が 1 人、「ま あ主旨はわかるし」と言って署名をして下さいました。

まあ、「旦那うんぬん」に対するモヤモヤは別として、自分の住所氏名を書 くことに対して困惑を覚える人は確かに少なくない。「何トカの署名を集めて いる市民団体」を名乗るあやしい組織、なんていうのも絶対に無いとは言い切れないし(むろん、可能性としてはですよ。ほとんど妄想の世界に近いけれど、 今の社会、何が起きるかわからない感はある)。

 

50 代ぐらいの、落ち着いた感じで内気そうな女性。 交番の近くに立ち、OLDs 仲間が渡したチラシを読んでおられたので「よかったらご署名を」と声をかけると──開口一番、「よくわからないのよねえ」。 「憲法変えた方がいいのか、変えない方がいいのかということが?」 「そう。素人には難しいじゃない」 「確かにそうですよね。私もわからないことだらけです」と相づちを打って、 話を別の方向に変える。「でもわかりにくいからこそ、急いで決めて欲しくな いと思いません? 特に今の安倍さん達みたいに、何か信用できないなあ、み たいな政治家には」

「安倍さん、ねえ」とちょっと皮肉っぽい笑い。 「でも誰が総理大臣になったって、賛否両論(←言葉、ママ)あるでしょ」 「あ、ひょっとして安倍さん支持しておられます?」 「そんなこともないけど。でもねえ、今までの総理大臣もみんな、いろいろ言 われたし。誰が総理大臣になっても賛否両論でしょ。一概にダメとは決めつけ られないし」

うーん。何か「巷の評論家」みたいな人をつかまえてしまった……。こりゃ ダメだと終わりにしようと思ったところへ、突然「巣鴨の駅前交番って、ここ だけかしら」と聞いてくる。「駅前交番の近く」で待ち合わせをしているのだ が相手がなかなか来ず、場所を間違えたかと心配になっているという。

で、親切心(!)を発揮して交番に飛び込み、ここが唯一の「巣鴨駅前交番」 だと確認(交番の警官も、ナンナンだこれはとびっくりしたかも。すぐそばで 安倍改憲がどーのこーのと言ってるオバサンが、署名板掲げた姿で飛び込んで きたのだから)。それを伝えると、女性はパッと明るい表情に。そして何と… …「あなた方の言ってること、わかるから」と署名を!! これって何と言う のでしょう。怪我の功名でもないし、ヒョウタンから駒というのもちょっと違うし……。

 

そのほか、「(憲法うんぬん以前に)安倍さんは嘘ばかりつくので信じられ ないから」という理由で署名して下さった方が 7 人。半分は「ともかく安倍さ んには憲法触って欲しくないから」だったわけで、最近、こういう感覚を持つ 人が増えてきたことを実感。

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