週刊スガモ 2018年9月8日版

9月に入って1週間経ちました。空を見上げると秋の雲が流れているし、日が暮れるのも速くなってきました。でも日中の日差しはまだまだ強い。皆さん、体調に充分お気を付け下さい。
このところ災害が続いています。その報道に接するたびに、自分の無力が悔やまれる。阪神淡路大震災の時は生家が被災したこともあって翌日にすぐ被災地入り。その後も何度か東京と関西を行き来し、母親を叱咤激励して片付けながらついでにご近所の手伝いなどもしましたが……もう体力に自信なし。せめて募金ぐらいしか出来ず(それも少額ずつ)、被災地の皆さん、ごめんなさい。

前置きはこのぐらいにして、本日も定例巣鴨行動での「道行く人達との会話」をご報告します。

ついでながら……私が発信している『週刊スガモ』は、個人の勝手なメモにしか過ぎません。書き殴ったものをきちんと見直しもせず、アップしているだけです。フェイスブックの限られた中での発信ですから笑って許していただいているのだと思いますが、文章が洗練されていない・個人感覚に偏りすぎ……等々、違和感を覚える方もおられると思います。そう感じられたら、どうぞご指摘ください。ほんの僅かでも何かの役に立てばいい、と思って書き始めた文章ですので。

★50代後半~60歳前後の女性
仲間からチラシ受け取ってバッグに入れているので、すかさず声をかける。
「あの~」うんぬん、と改憲NO!署名の話を始めると、硬い表情で「関心ないの」とピシャリ。あ、そうですか。

★団塊の世代だろうと思われる男性
チラシ渡そうとすると、私の署名板を指さして「オレはこういうの反対」。
「あ、改憲に賛成でらっしゃる?」
「あんたなんかと話したくない、ってことだよ!」
ひええ。

★同じく団塊世代に見える男女5~6人連れ
駅前から少し離れて、商店街でチラシを配っていた時に出会った集団。
差し出したチラシを拒否してさっさと喫茶店に入って行くが、そのうち1人だけ、大柄な男性が私と真向かって立ち止まった。

「オレは『何でも反対』ってのは大嫌いなんだ」。

「いえ、何でも反対ということではなくて。安倍政権が進めようとしている改憲に反対、というだけなんですが」

オジサン、私を見下ろすようにして喋り始める。
「オレは仕事で随分海外へ行ったんだ。60ぐらいの国を見てきたがね、ほんとに悲惨な国も多いんだ。知らないだろう」

60か国とは、話半分だったとしてもなかなかのもの。世界を股にかけて活躍するビジネスマンだったわけだ。いえ、知らないわけじゃないですが……とは言わず、軽く頷いて拝聴する。
「日本は平和で豊かな国なんだ。それなのに、何が不満で反対反対と騒ぐんだ」

だーからぁ、反対反対と騒いでるわけじゃないんですってば。

「反対反対ってギャーギャー言うなら、自分でやってみろっていうんだ。安倍総理は、そりゃ万全とは言えないかもしれん。でも日本がこうやって平和でちゃんとやっていけるのは、政権が6年続いて安定してるからだろ。ガタガタ政権変えちゃダメなんだよ。オレはね、そんなこともわからずに反対反対と騒ぐのは大っ嫌いなんだ」

私に全く口を挟ませず、一気にまくし立ててからクルリと背を向けて、先ほど連れの人達が入った喫茶店の方へ……。どうやら日本が平和で豊かだと心から思い、生活満足度も高い人に違いない。いわゆる富裕層というやつか。受給年金額も、私とはケタが違うんだろうな。

それにしても、これだけ会話が成立しないケースも珍しい。多分、「馬鹿なババアがわかりもしないで反対反対と騒いでるから、一発ガツンと言ってやろう」という意気込みだったのだろう。

★80代前半に見える女性
交差点前でチラシは受け取ったものの、「安倍サン? よくやってると思うけど……」。

「えー? そうなんですか? 特に、どういうところを評価されてます?」と聞くと、「そうねぇ」としばらく黙る。

くっついて歩きつつ、「安倍サン、私はもういい加減に後進に道を譲ってもいいんじゃないかとか思いますけど? 1人があんまり長くトップに座ってるというのも、何だかなぁと思われませんか」とソロリソロリと水を向けてみる。

するといきなり声高に、「でも替われる人、いないわよ。若い人とかに任せたら無茶苦茶になるわよ」。

「そう言えば今度、自民党の総裁選があって、石破サンが出てますよね。あの人は別に若いってわけでもありませんが、どう思われます?」

「石破は口が悪いからダメ」と即答。

「はぁ、口が悪いですか」

「総理大臣の悪口ばっかり言って。……安倍さんは言葉が丁寧よね」

はぁ?……丁寧? 何だか自分の立っている地面がくるりとひっくり返るような感覚に襲われるが……「ナニナニでございます」などと言っていれば、丁寧に聞こえるのかも。

一瞬対応に迷った私に、「私はね、腰が痛いし、脚も痛いし」といきなり自分の身体の愚痴を言い始める。もうね……階段でね……などといろいろ喋られたが、実のところほとんど覚えていない。頭の上を滑ったのだと思う。

「まぁ、頑張ってね」と言って去って行かれたが、いったい何を頑張ってと仰せられたのか。

あーあ、もう。道行く人との会話を大切にしたいと思ってはいるけれども、敵意を剥き出しにされたり嘲笑されたり、まるで意思の疎通がはかれない場面が続くと、やはり多少はメゲまする。

今日は厄日か。

何となく気疲れして少し離れ、駅の近くにある喫煙所に行って一服。私は非国民の喫煙者なのでありまする(10代の終わりから吸い始め、1度も禁煙したことのないレッキとしたニコチン依存症。いや、その、開き直ってるわけではないのでして、皆さんゴメン)。タバコの害、とりわけ他者への加害を認識していないわけではないけれど、神経に負荷がかかるとついつい喫煙量が増える。古くからの友人の1人に「無意識の自殺願望」と言われたが、そうかも知れないなあ。

ま、気を取り直して。

★70代前半~半ばぐらいの女性
チラシを受け取ったものの、会話を始めると「安倍さん? 私は好きよ」とのたまう。

「ええ、安倍首相支持するという方も結構おられますよね。それはそれで個人の意見だと思うんですけど。……えーっと、どういう点がお好きで?」

一緒に交差点を渡りながら聞くと、「外交、一生懸命やってるじゃない」とこともなげな返事。また「外交」かぁ。

会話していると、老若男女を問わず「外交を評価する」という人はかなり多い。「やってる感」の見せどころなんですよね。トランプ大統領とファースト・ネームで呼び合い、一緒にゴルフをするだけで「おらが総理はすばらしい」というPRになる。

ちょっと目を白黒させている私の耳に、ぶっ飛んだ言葉が飛び込む。

「志井さんとかも好きよ。それからえーっと、共産党の参議院議員の……もとお医者さんで」

「あのう……小池晃さん? ですか?」

「そうそう。あの人も好きなの」

何か、わかんない人である。私はどこにいるのだろう(ここは何処、私は誰)。エッシャーの階段を上り下りしているか、あるいはアリスの不思議の国に迷い込んだか。私はこの世ならぬファンタジーの世界は好きですけどね、現実の生活の中でそれに出くわそうとは思ってまへんので、「あ、あの」と舌がもつれる。「好きって……どういうところが?」

「だって、公平じゃない。言ってること、すごくわかる」

はぁ。……さすがにどう会話を繋げればよいのか迷って、そのままトコトコとついていくのみ。

「共産党って、ほかにもいっぱい、いい人いるもの。共産党は名前変えたほうがいいわね。怖いイメージ持ってる人が、たくさんいるんだから。名前変えたら、もっと支持が広がると思うけどな」

なんやねん、この人。彼女の立ち位置を掴みかねて、愚鈍な私は「はあ……」と頷くのみ。いやいや、それではならじと思い直して、「さっき、安倍さん好きだし、一生懸命にやってると言われましたけど……」と話を変える。「私なんか、加計学園の問題とか、変だなぁ、嫌だなぁと思うこともあるんですよね」

その言葉を、彼女は「あんなのもう、終わったことじゃない。終わったことを、いつまでもグズグズ言わないのッ」とケラケラ笑い飛ばした。

「あーのーねえ。奥さんは私より若いから知らないかも知れないけど、昔はそんなの、いくらでもあったのよ」

奥さんという呼びかけにも少しカチンと来たが、それ以上に「若いから知らないだろう」って……貴女とは多分、10歳も違わないと思うんですけど。私は遺伝的に白髪が少ないせいと、20代の頃からほとんどファッションが変わらないせいで(意識的に若作りしているわけではないのです……着慣れたものをずっと着ているだけなのですけど)、しばしば実年齢よりやや若めに見られる。とはいえ若い世代からは遠く離れているのも厳然たる事実。同年代から上の人達に「若いから」と言われる一方で若い人達から「オバサン」ないし「ババア」と見られて、自分がコウモリであることを強く意識する。

すみません、また余談でありました。

閑話休題。

「いくらもあったと言いますと?」

「賄賂とか、身内を引き立てるとか。政治家ってそういうものよ」
わぁ、すごい達観。気がついたら巣鴨地蔵通り商店街に近づいていた……。

「政治家はみんな、悪いことするのよ。だからそれはそれとして、いいところを見なくちゃ」

「いいところだけ見て、応援しましょうということですか?」
「そうよ」とキッパリ。

別れる時の言葉はまたしても「ま、頑張って」。私は哀れまれているのであろうか。

★60歳前後の男性
仲間のところで署名してくれた人。ちょっと呼び止めた私に、「戦争できる国になるなんて、とんでもない話」と言う。

「そりゃ、改憲したからすぐに戦争が始まるとは言わないよ」

「ですよね。安保法制に関連して『戦争になんかならなかったじゃないか』と鬼の首でも取ったように言う人達がいますけど、明日戦争になります!という話ではありませんものね」

「うんうん。万が一でも戦争になるのは嫌だってことだからね。絶対にそうならないように、憲法で縛りをかけておかないとな」

★この日、署名してくれた人は3人。いずれも確固たる「改憲ノウ」の人達だ。何度も言っているようで気が引けるが、そういう人達はある意味で「どうでもいい」。いや、そんなこと言うと語弊があるけれども……ある程度まで改憲の危険性を理解している人達は、(これまた語弊満載ではあるが)巣鴨で署名してくれなくてもいい。機会があれば、何処かで署名していれる人達だ(既に署名してくれている人も多い)。
彼らとのエール交換は心地よいし、モチベーションを上げるのにも役立つのは確かだけれど、私は「所詮は内輪の盛り上がり」ふうな一種の不安も禁じ得ない。
「何がなんでも改憲」「何がなんでも安倍政権支持」という人は、まあ何と言うか……そうですか、と軽くいなす(乱暴に言えば、勝手にしやがれ)として、関心がないと言う人や、何となく今のままでもいいんじゃない? 仕方ないんじゃない? と思っている人などに、どう訴えていくか。私はそのことをかなり切羽詰まって考えている。

★余談──
街の中で、「団塊世代」とおぼしき人達に会うことが多くなった。ちなみに団塊世代というのは狭義には1947~1949年生まれを指すが、戦後のいわゆるベビーブームは1952年ぐらいまで続いたため、一般には1947年から1952年あたりに生まれた人達をざっくりと団塊世代に括る。

その最後尾1952年生まれあたりも、多くがリタイアした。もともと数の多い世代だから、大挙して引退し、街に出て来るとそりゃ目立ちますね。

それはそれとして、この世代の……特に男性には、やたらに偉そうな人が多い。いや、もちろんそうでない人もたくさんおられますが、頭ごなしにもの言う人(特に女性や若い世代に対して)が結構多いんですよね。

「どの世代でもそういう男性はいて、その割合に大きな差はない。団塊世代は絶対数が多いから、どうしても偉そうな人の数も多くなる」という単純な話かも知れないけれど。

いや、もしかしたら「団塊世代がどうというより、一定以上の年齢の男性は偉そうな人が多い(その中でも、数の問題で団塊世代が目立つだけ)」ということかも知れないし。

最近は、おもしろがってそのあたりの観察もしております。

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