週刊スガモ 2018年9月10日 大宮特別号

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久しぶりに「OLDs大宮」の手伝いに行ったら、雨が降り出しました……。チラシ配布も署名集めもままならず、駅を出てすぐの屋根のある所に移動しましたが、やっぱりダメ。考えてみたら、そこは駅から出て来た人が傘を開く場所。そりゃ、周囲に目など行きませんよね……。

言葉をかわすことができたのも3人ばかり。そのうち2人は簡単なやりとりだったのですが、男子高校生1人とややゆっくり話できたので、それだけご報告しておきます。

場所は高橋さん手製のプラカードを下げたハシゴ(?)のすぐそば。チラシを受け取ってくれたので、愛想笑いしながら「ね? ちょっと意見聞かせてもらっていい?」。

ハイ、と立ち止まってくれた。本格的に雨が降り始めたので傘を差し掛けると、「あ、いいです。大丈夫ですから」。

よくある「大丈夫です」ではなく、「少しぐらい濡れても大丈夫ですから、気を遣わないで」という感覚の言葉だとわかる。「平気。私も濡れてないから」と言うと、素直に傘に入ってくれる。

「ね、政治のこととかニュース視てる?」

「はい」

「今の総理大臣……安倍総理ね、どういう印象があります? 若い人の率直な感想を聞きたいなぁって思ってるんだけど」

「そうですね……モリカケですか、ああいう問題では何か割り切れない感じもするんですけど……ただ……」

「ただ?」

「ついこの間、北海道で地震がありましたよね。その支援で、すぐに5億円を出すと決めたでしょう。実行力があるんだなと思いました」

「うんうん。スピーディーな支援は大切ですものねぇ。でもね、アメリカからどんどん武器を買ったりして、お金使ってるでしょう。その分を減らして、もう少し災害支援に回してもいいんじゃない?と私は思ったりするんだけど……あなたはどう思う?」

「そうですね……う~ん」

このあたりで、私はハタと気づいた。実は私は最初、彼を中学生だと思い込んでいた。今の若い人にしては、かなり小柄──私より身長が低かったからだ(私は154~155センチ。ヒールのあるサンダルを履いていたけれど、それでも160センチに届かない。その私よりも目の位置が低かったのだ)。だが言葉をかわしてみると、その落ち着いた喋り方は中学生とは思えない。5億円、とすぐに出て来たあたりも。

「あの……年齢、聞いていいかしらん?」

「はい。16歳です」

「高校1年? 2年?」

「2年生です」

「わっ。もうすぐ選挙権を得られるんだ。じゃあ、ニュースとかにも敏感になるよねぇ」

「まあ……そんな一生懸命視てるわけじゃないんですけど」と、ちょっと照れ笑いする。

「今、自民党の総裁選をやってるよね。あれはどう思う?」

「うーーん。安倍総理については、さっきも言いましたけど、僕はモリカケとかいろいろ引っかかるところがあるんですけど……」

「……あるけど?」

「うちの祖母なんかは、石破は外交が全くダメだと言ってて。外交は大切ですよね。それなら安倍総理しかないのかな、とか」

「あっ。お祖母さんとそういう話するんだ?」

いえいえ、と首を振る。「祖父母がニュースを視ながら喋ってるので」

いわゆる三世代同居で、日常生活のなかでは両親より祖父母との接触が多いらしい。で、彼らが語ることに何気なく耳を傾けて自分の情報源にしているのだ。祖父母世代の責任、重大ですよ。

「お祖父さんお祖母さんの話に耳を傾けるのって、すごく大切だと思う。でもね、そのほかの話もいろいろ聞いた方が、判断材料が増えると思うよ」

はい、とまた素直に頷く。

ここでちょっと話を変えて、「安倍首相は、憲法変えようって言ってるよね。これはどう思う?」と尋ねる。

するとキッパリした口調で「僕は憲法、変えた方がいいと思います」。

「なるほど。……なぜ変えた方がいいと?」

「自衛隊の位置づけって、今はとても曖昧だと思うんです。憲法で明確に規定して、出来ることと出来ないことをハッキリさせた方がいいんじゃないかと」

彼の頭の中には9条改憲の是非だけがあるわけだ。緊急事態条項とか、2012年の自民党改憲草案の危険性(と言うか、自民党が最終的に狙っている憲法破壊のトンデモなさ)はスッポリ抜けている。それは何と言うか、自衛隊を書くだけですよと猫なで声で言う安倍政権の作戦が功を奏しているのと同時に、「安倍9条改憲」と9条に特化して訴えている側にも責任があるのかも知れないが……。いえ、もちろん9条問題を軽く見ているわけではないので、念のため。

「なるほどね……。そういう考え方もあるよね。でも、自衛隊を明記したらどうなるかっていうことも、少し考えてみたいなと私なんか思ってるの。そこにも、ちょっとだけ書いてあるんだけど」と言って、先ほど渡したチラシを指す。

これに対しても頷いてくれたのだが、同級生らしい男の子が近づいて来て早く行こうぜふうの誘いかけをしたので、残念ながら会話はおしまい。

「毎週月曜日の夕方に、ここで誰かが立ってるから。私はたまにしかいないけど、あのオジサンは(と高橋さんをさりげなく指差して)必ずいるから。何か疑問だなって思うことがあったら、遠慮なくぶつけてみて。こちらの意見を押しつけたりは絶対しないから」と言って別れた。

生真面目な表情で「はい」と言ってくれたので、話しかけられたら愚直に対応してくださいね。後は任せた。

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