週刊スガモ 2018年9月22日号

『週刊スガモ』(by野木)9月22日版

仲間の1人が少し体調を崩したとかで、チラシ配布・署名集めは休んでシッティング参加。そう言えば私も、9月に入ってから体調万全とはいかない。ちょいちょい微熱が出るし、土曜の晩あたりからズルズル風邪っぽいし。少しずつ溜まっていた夏バテが表に出て来たのでしょうね。もともと子どもの頃からあまり丈夫ではなかったけれど(母親なんぞは、無事に成人してくれただけで御の字などと言っていた)、それでも中年までは何とか引っ張れた。徹夜で原稿書いて、入稿してすぐ次の取材に駆け出したりしていた。その「頑張り」の賞味期限が切れかかっているのかも知れません。

どさくさ紛れに愚痴こぼしてスミマセン。

それはさておき、今週のスガモのご報告を……。ちなみに今週は、(多分、やや体力が落ちて根気が続かないせいで)あまり会話できなかったのですけれど。

★60代半ば~後半ぐらいの女性

チラシを受け取ってサッと見てから、すぐ署名してくれた。「憲法は変える必要なし」。安倍政権であろうと何政権だろうと改憲は認められないが、それとは別に「安倍政権は最悪」とも思っているそうだ。

「少しでも早く退陣させたい」

「でもここでいろいろな方とお話してると、安倍支持の人もけっこういるんですよね」

「いるいる」と、身を乗り出す。「年寄りにもいるけど、特に若い人に多いわねえ」

彼女は英会話教室(本人は「塾」と表現)を開いているという。生徒は高校生を含めた若い人達。以前の教え子達も時々遊びに来るそうだから、慕われている先生なのだろう。で、彼らと雑談の折に政治的な問題について話すことがあるが、「安倍政権に批判的なことを言うと、真顔で反対されるの」。

「なるほど……でも、若い人達はなぜ安倍政権を支持するんでしょうかね」

「経済がよくなっている、と言うわね」

「経済……そんなによくなっているのかなぁ」

「雰囲気だけれどね。それと就職の問題ね。求人倍率が高まっているのが嬉しい。ヘンに政権交代や何かでゴタゴタしてほしくないと思っているみたい」

「とにかくもうソーッとして、このままで続けばいい?」

「そうね」

就職を含めた目先の生活が何より大切……というか喫緊の問題で、改憲だの外交だのといった(自分には直接関係ないように見える)問題まで考えている心の余裕がない。あるいは考えたくない、ということらしい。

そういう若い人達の考え方を頭ごなしに否定するのではなく、フンフンと聞いているという。おそらく、何をどのような言葉で語れば相手に伝わるか、戸惑ってしまうからではないか。わっ、この感じ、私と同じかも……。
「どうすればいいんですかね……」と、ため息と共に顔を見合わせてしまった。

確かに目先の生活は何より大切だし、日々の暮らしに追われていれば「観念論や理想論なんぞクソクラエ」「明日の社会なんて言われても知ったことか」と思ってしまいがち。むろんそうでない人も多いだろうが、私は俗物だからそういう感覚はよくわかる。「一杯のティーのためなら世界が滅びてもかまわない」とまでは言わないにしても。

目先の生活を見つめざるを得ない人達と、どんな話をしていけばいいのか。宿題……を出された思い。

★30代半ばぐらいの女性

自転車で通りかかった人。交差点の赤信号で止まったのでチラシを差し出すと、笑顔で受け取ってくれた。でも「安倍総理とか今の政府に対する印象」を尋ねた途端、困惑したような表情に。

「う~ん。……特別どうっていう印象は……」

「好感が持てるとか感じ悪いとか、そういうのもありませんか?」

「う~ん……あまり好きっていう感じじゃないけど……」

今ひとつ話が転がらないので、ちょっと変えて「安倍サンが憲法を変えたいと言っている」ことについての感想を聞いてみたが、これも「うーん」。

そして「よくわからなくて。ごめんなさい、ホントごめんなさい」とすまなそうな声で言って、風と共に去りぬ。

そんな、謝ってもらうことではないのだけれどな。

「わからない」「よく知らない」ことに対して、後ろめたい感覚を持つ人は少なくないと思う。でも知の旅は、「何がわからないのか」を知ることから始まる。余談ですが私は典型的な文科系人間で、物理や化学はほんとっっっにわからなかった(特に化学。今でも亀の子記号見るとジンマシンが出そうになる。高校の教師が苦手だったせいもあるけれど)。何がわからないのかがわかるまで、相当な時間を要したような記憶がある……。

彼らに対して、「わからないこと=恥ずかしいこと、ではない」「私もわからないことがいっぱいある。一緒にちょっとだけ考えてみませんか」と私は呼びかけたい。どうすればいいか……これまた宿題、ですね。

★3人連れの女子高校生

差し出されたチラシをちらっと見てあからさまに「引いた」ので、「街角でこういうチラシを渡されるのって、嫌かしらん?」と聞いてみる。

3人、お互いに目を合わせつつ曖昧に頷く。

「お店の新装開店のチラシとかも、うっとうしい?」(この間からちょっと気になっていることなので、またしても聞いてみた)

ええ……と、蚊の鳴くような声。それが本当か嘘かはわからないけれど、むやみに近づいてくる人間に対して警戒感が先立つという感覚だけは何となく理解できる。「まあ、気が向いたら受け取って」と言って側を離れた。

私はこういう時、何というか「いま一押し」が足りないんですよね(反省)。もうちょっと食い下がったら、相手の頭や心にほんの少しでも何かを残せるかも知れないのに。しつこく訴えたり問いただして反感を助長するのも得策ではない……と、つい思ってしまう。それって、間違っているのかなあ。わからない。本当にわからない。情けないけれども。

★喪服を着た集団

だいたい60~80代で、30人ぐらいいただろうか。ぞろぞろと駅前にやって来たのでチラシを差し出すと、あっさりと受け取る。私は3人ほどしか渡せなかったが、通って行く先で仲間達が差し出すチラシも結構受け取っている。ひょっとしたら、どういうチラシかわからないまま受け取ってくれたのだろうか……。

★街宣活動の終わり頃になって、署名ずみの中年男性(40代後半から50歳過ぎかな)にうっかり声をかけてしまったのが運の尽き。「安倍政権、もう倒れるかという局面が何度もあったけど、倒せなかった。もうダメだね」「改憲は強引にやってくるよ」「岸田はさ」「安倍の外交はね」「日米地位協定はね」「沖縄はね」エトセトラ、話を拝聴することに……。あのぅ、私に言っていただいても屁の突っ張りにもなりませんので。あなたの周囲でささやかにでも話題にしていただくほうが、効果があるんじゃないかなあ……。

駅頭に立ったりしていると、「安倍政権がいかにオカシイか」「なぜ改憲を阻止すべきか」などを滔々と講釈してくださる方にしばしば出会う。言ってることはわかるけれど、言う相手が違うでしょ?といささか鼻白む。エールの交換してたって仕方ないんですよ。

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