宝物の15分

本日(20181224日)、OLDs@大宮が大宮駅西口デッキで宣伝活動を行いました。
OLDsから1名が参加。また浦和スタンディングの寅さん、ケンちゃん、rera さんが応援に来てくれました。寅さんはシールアンケート、ケンちゃんは辺野古のプラカードを持ってスタンディング、rera さんはチラシ配布と三人三様の活動ぶりでした。
成果は署名が1筆、配布したチラシが28部でした。
今日の特徴は寅さん、rera さん、私と、三人とも中学生などとの接触が多かったこと。
でも最初は試練の時間でしたね。今日は休日の上にクリスマスイブとあってかなりの賑わいでしたが、2時ちょうどに始めて、最初にチラシを受け取ってもらったのが234分。つまり、家族連れの皆さんが大勢目の前を通過していきましたが、30分以上にわたって誰一人手を伸ばしてくれなかったわけです。
しかし最初のチラシから5分ほどたって、寅さんが二人の中学生の男の子を連れてきました。例の「チョイ、チョイ、チョイ」で呼び寄せたのでしょう。すごい魔力。
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「憲法九条について教えてあげてください」
二人ともちょっと恥ずかしそう。目を見ると緊張した表情になるけど、視線をそらすとにやにやしてる。まじめなのかなあ、と半信半疑でしたが、まあともかく憲法九条について説明しました。
この間の経験で、子どもたちの間で憲法九条についての知識が欠けている、あるいは不十分であるらしいことが分かってきました。日本国憲法は何よりも「平和憲法」であったわけですが、そのことの意識が若い世代の間では非常に薄くなっています。改憲の話をする前に、まず日本国憲法の三大原則(とりわけ平和主義)から始めなくてはいけない。
戦争の話になりました。
「戦争についてどう思う?」
「よくないと思う」
「でも、戦争ってどんなものか実感はあるの?」
「ううん、ないかな」
これも課題ですね。戦争の具体的イメージを持てない。コンピュータゲームでの、死んでもリセットできる戦争体験しかないわけです。僕らの世代も実際の戦争体験はありませんでしたが、でも僕などの場合には高校時代にたとえば五味川純平の『人間の条件』(小説と映画)あるいは野間宏の『真空地帯』(小説と映画)などを読み、見たことが一種の疑似戦争体験になりました。そうした具体的イメージを若い人たちが持てる小説あるいは映画は現在あるのでしょうか。
さて今日のメインイベントはこれです。
終了時間の4時まであと15分ほどの頃でした。寅さんが「チョイ、チョイ、チョイ」のかけ声で5人の中学生を呼び寄せると、しばらくして彼らをこちらにつれてきました。
「憲法九条について教えてあげてください」
「そんなの自分でやってくださいよ」と私は逃げ回りました。やあ、白状しますが、大勢の子どもたちとうまく会話する自信はないです。
で、子どもたち、いったんは姿を消しましたが、まもなくして2人が寅さんのところに戻ってきました。それからこちらにやってきました。まあ、二人なら、と説明を始めました。署名版にぶら下げてある写真を指さして、「これ誰だか知ってる?」と聞くと、「アベ」「アソウ」と正解。
「じゃあ、この人たち、どんなことやってるのかっていうとさ」
と、並べたプラカードの前に立って説明を始めました。
森友から始まり加計、そしてモリカケ疑惑隠蔽のための公文書改竄と国会での虚偽答弁。先週作ったプラカードが大活躍です。
「これ誰?」
「トランプ」
「ねえ、このトランプと会っているアベ首相の顔を見てご覧よ。アベ首相はアメリカから武器を爆買いする約束をしたんだ」
「そのお金はどうしたの」
「税金だよ」
「そんなのひどい。お父さんたちが働いておさめた税金でしょ。それはだめだよ」
そして話題は改憲問題に。
「今、改憲が問題になっているでしょ? なぜアベさん、あんなに改憲に熱心だと思う? アベさん、改憲しても何も変わりませんて言っているよね。でも何も変わらないことになぜあんなに熱心なんだろ。それはさ、本当は改憲すると大きく変わるからなんだよ。それを隠しているのさ。アベさんまでの自民党政権がとってきたのは『専守防衛』という政策。あくまでも日本が外国から攻撃されたときに限って自衛隊が戦うってこと。『守りに徹する』っていう政策。でもね、3年前をおぼえている? 3年前、アベさんは「安保関連法」を作ったんだ。それに反対するデモがあったのおぼえていない? あのとき、ほとんどの憲法学者はこの法律は憲法違反だ、って言ったんだ。なぜって、日本が直接攻撃されていなくても、アメリカ軍の応援部隊として地球上どこの地点にも出て行って一緒に戦争することになったから。アベさんも実は憲法違反だって知っていた。だから今?」
「憲法違反にならないように、憲法を変えちゃう」
「そうその通り」
この短い授業が子どもたちの心に強く残ったみたい。
というのも、じゃあね、と分かれた後、4時になって帰り支度を始めた頃、今度は5人全員が戻ってきた。
「さっきのお話ありがとう。写真とってもいいですか」
そうなんです。私のつたない「授業」にそれなりに感動してくれて、みんなで肩を組んで写真を撮ったのですよ。
一人の男の子は「寒い中でがんばっているから」なんて落涙ものの台詞をはいてくれました。
とにかくとっても素直な子どもたちでした。今日のこの15分ほどの時間は宝物でした。
rera さんからは次のレポートが届いています。
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中学生と小学生の姉弟(二人とも小学生だったかも)。
「憲法9条って何ですか?」
70年前に日本が戦争をして多くの人が亡くなったの知ってるよね?日本人300万人、アジアの人たち2000万人を超える人たちが亡くなったの。その人たちに誓ったのよ、2度と戦争はしませんって。それが憲法9条」
この2人は家族ぐるみで公明党員なんだそうな。学会は憲法9条を教えないんだね。とらちゃんの看板を見て「あっ、公明党って書いてある」と喜んで行ってしまった。ゴケンの党は憲法勉強させずに、何教えてんかね。
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rera さんは大学生の年頃の若者とも接触しました。
立ち止まった若者(大学生?ぐらいかなぁ)が、
「変えるの賛成なんで」
「どうして?」
「反対を言ってる奴らが嫌いだから」
「それは誰のこと?」
「野党の奴ら」
「何故嫌いなの?」
「アベ政権ではダメだって言ってるけど、じゃイシバならいいのか?って言いたい」
「あなたはアベでもイシバでも賛成ってことなの?」
「そうだよ。中国や北朝鮮があれだけ軍事力大きくしてるんだから日本も大きくしなきゃダメなんだ」
「相手が武器だからこちらも武器では戦争になるよね?」
「当たり前だろう」
「相手がどんなであろうとも、こちらはまず話し合いでの姿勢が大事ではないかな?」
「無理だね」
「じゃ国があなたに武器を持って戦えと言ったら戦うの?」
……
チラシは受け取らずに踵を返して行ってしまった。
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