『週刊スガモ』2019年4月13日版

『週刊スガモ』(by野木)4月13日版

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暖かいような肌寒いような、妙な日が続いています。皆さま、体調に気をつけましょうね。いわゆる大型連休が目前。5月1日には改元ってことで、狂乱したような騒ぎが今から想像できて頭が痛い。ここ何年か自分をゼバスティアン・ブラント著『阿呆船』みたいな船に否応なく乗り込まされた水夫……という感じがしてるのですけれど、既にこの国は、阿呆船が目指した阿呆国ナラゴニアにたどり着いちゃってるのかも知れない。……なぁんて話はさておいて、今週のご報告。思い出してみると『週刊スガモ』を始めたきっかけは、私が聞いた街の人たちの声を記録しておけば、少しは街宣の役に立つかも……とそそのかされて、豚もおだてりゃ木にのぼる。私も腰軽く木にのぼったわけですが、始めちゃったら止まらない。これを慣性の法則となむいふ。
★「バカだよな」ではすまないのだけど……
掲示板の前に座っていた70代ぐらいの男性。チラシを受け取ってくれ、署名板の前に垂らした小型プラカードを見て「署名、しようか?」と。
名前を書きながら、「こういう活動、大変でしょ」と話しかけてくる。「みんな、関心ないでしょ」
「そうでもないですよ。もちろん無関心な人も多いですけど、署名して下さる方もそこそこおられるし、意見聞くと喋ってくださる方も少なくないです」
そうかなあ、と男性は首をかしげる。「関心持ってる人が多かったら、安倍政権なんかがこんなに続くわけないよ」
今の日本人はバカなんだよ、と彼は続けた。「どうしようもないやね」
うーーーーん。気持ちはわかるんですけど。でもさぁ、バカなんだよと言っててすむならば、私も「みんなバカよね」と嗤ってるけど。高みの見物している間にどんどん日本が破滅への道まっしぐら、というのはヤなわけで~。
★愛想がいいと思ったら、また外国人の若者だった
同じく掲示板の前に座っていた、20代の男性2人女性1人の3人組。ちらっと眼が合ったので笑いかけると向こうもニコニコ会釈してくれたので、チラシを差し出す。1人が受け取って開き、他の2人も「どれどれ」という感じで覗き込んでいるので話しかけたら……外国人の若者達でした。
ベトナム人とのこと。アジア系の外国人の場合、見ればわかるという人もいるが、私は(何処の国の人かはむろんのこと、日本人であるかどうかも)ほぼわからない。私自身、アジア諸国では何度か現地の人と間違われたので、わからないのが普通だよなあと思ったり。余談ですが、旅行者に道を聞かれたこともある……(英語わかりますか、と話しかけられたんだけど。日本人かなと思って私も日本人旅行者ですと言ったらエッという顔をされてしまった。何処へ行っても溶け込んじゃうタイプなのだろうか)。

それにしても……これ、前にも書いた気がするんですが、若い層は外国人の方がおおむね愛想がいい。だからチラシ受け取ってくれたので話しかけたら……ということがしばしばある。むろん彼らは異国に来ているということで意識的に愛想良くしている面もあるかも知れないが、日本人が全体に無愛想になっているんじゃないかなあ。街で見ていると、老いも若きも固い表情の人が多い。もっとニコヤカにしてもよさそうなものだが。笑顔はタダでっせ。

★残念ながら(?)改憲派には会わず
ほかに3人ほどの人と、軽く言葉をかわした。全員が改憲NO。2人は署名してくれ、もう1人は別のところで署名ずみとのこと。ま、明らかな改憲反対の人たちは、既に署名ずみというケースが増えているのは確かです。署名してくれたうちの1人も、「やったような気がするけど」と首を傾げながらでしたし。
このところ「改憲賛成!」の人と話す週が続いていたのだが、この日はそういう人には会えず。うっとうしいと言えばうっとうしいけれど(向こうもそう思ってるかも)、実は改憲賛成・安倍政権支持の人と言葉をかわすのは嫌いじゃない。ひたすらこちらを罵倒してくるだけの人や、唾を吐きかけんばかりの人はさすがに嫌だけど、たとえ平行線に終わっても、会話が成立すればそれだけで(ほんのちょっぴりだけ)ホッとしたりする。「話せばわかる」じゃないけれど(って、おまえは犬飼毅か)。
それに、私はトンデモな話を聞かされると「へーえ。そんなふうに話を組み立てるのか」とおもしろがったり、この人はなぜこんなふうに捻れたんだろうと想像したりして楽しむ悪い癖もありまして。
だからなーんとなく、物足りないような日でもありました。私も性格、悪いなあ。

★「子どもにチラシ渡さないで」
40歳前後の父親と、小学校1~2年生ぐらいの子どもの二人連れ。やや遅れて歩いていた子どもの方に憲法集会のチラシを渡したら、30秒ぐらいで父親がきびすを返して私のほうへ。渡したばかりのチラシを差し出し、「何もわからない子どもに、チラシを渡のはやめてください」と言う。
別に憲法集会のチラシだから悪いというわけではなく、「ものごころつかない子ども相手に配るのはやめてほしい」という話。改憲賛成チラシであろうと、あるいは新装開店お知らせなどの宣伝チラシであろうと、親の許可なく「街のなかで何でももらう」のはいけない、と教育しているようだ。
まあ、時々トンデモないものもあるわけだから、気持ちはわかる。スミマセン、と素直に謝りました。(しまった。改めて父親にチラシを渡すの忘れちゃった)。

★いい子たちなんだけどね
女子高校生達が掲示板の後ろ(白山通りに面した側)を覗き込んで、何か言っている。シッティング参加のTさんに話しかけ、Tさんが何か答えておられるので「ん? 何?」と近寄ってみる(ほんと好奇心だけは強いんで)。
すると中年の男性が左側を下にした姿勢で横たわっていた。女子高校生達は、彼が具合が悪くて倒れているのではないかと心配して、「どうすればいいか」と近くにいた大人、つまりTさんに聞いたらしい。
Tさんは「あそこに交番があるので、オマワリンサン(警官、とか警察の人、と表現されたかも)に話したら」とアドバイス。女子高校生達は全員、さっそく交番へ。(Tさんと私も後ろからくっついて行った)
「あなた達、優しいね」と彼女らに声をかけておく。「えらいよ」と。
確かに、えらいと思う。病気らしい人(困っている人)を見たら見過ごしにできないという感覚、ずっと大切にしてほしい。チラシは受け取ってくれない少女達ではあるが……「他人のことなんかどうでもいい」という冷め方と無縁であれば、その感覚は沖縄のことをはじめ、様々な問題を自分事として考える頭と心の回路に結びつくはずだと思う。

★若い人たちはなぜチラシ受け取らない? 
ついでに、高校生など若い人があまりチラシを受け取ってくれないのはナゼかなぁ、などと考えてみた。
むろん、ひとつには無関心ということがあるだろう。また、何となく「特殊な人たちが何かやってる。関わらない方が無難」という感じもあるかも知れない。宗教関係の人が街頭で布教活動しているのに対するのと似た感覚。宗教関係のなかにはまあ、時々、私のような割とどんな人とでも話すよというタイプでさえ敬遠しちゃうことがあるし。先日も呼び止められ、「あなたのために祈らせて下さい」と言われて、「私、無神論者」とニベもなく答えてしまった。これは随分前だけど……とある宗教団体の人に街でチラシ渡されて、少し「主張してることがおかしい」みたいなことを言ったら(何がおかしいと思ったのか、そのあたりはスッパリ忘れてます)、四五人に険しい表情で囲まれちゃったことがあるし。まあ街の中なんで、別に身の危険を感じたりはしなかったけど、関わったのを多少後悔したね。

もうひとつ、チラシなどを受け取る習慣がない……ということもあり得るように思う。これまで何度か、高校生から20歳そこそこぐらいの人に「街頭で何かのチラシを渡されるのはあまり好きじゃないのか」という意味のことを尋ねた。答えはおおむね、「あまり受け取る気になれない」といった感じのものだった。
1人は……確か20歳前後の女性だったかな、「受け取ったことはない」とハッキリ言ったのを覚えている。たとえ「これを持参したお客様は店内全品30%引き!」「粗品進呈!」などのお得情報チラシであっても、だ。欲しいと思った情報は何でもネットで検索できるし、紙類はもらっても邪魔になるだけ……とのことだった。くれるものは何でももらおうなんてのは、古い人間の癖なのかも。
そもそも、「何かの情報を紙で読む」という習慣自体がほとんどないらしい。新聞も週刊誌も読まない。本もめったに読まない。情報や知識は、自分が欲しいものだけスマホで手に入れればいい。世の中、情報が溢れているのに、わざわざ「特に望んでいるわけでもない知識や情報」を、しかも紙なんぞという旧時代のもので(!)押しつけられるのはウザイ、という感覚である。
私たちのような旧人類はやっぱり紙にすがるところがあるけれど(特に私は紙・いのちでありまして。本に囲まれてればシアワセだったりするんだけど……おかげで我が家は友人達からまるで古書店の倉庫と言われる始末。ミニマリストにはなれませぬ)、伝え方の方法も少しずつ工夫していく必要があるかも知れませんね。

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