核武装論者の若者と話しました

本日(2019年8月19日)、OLDs@大宮が大宮駅西口デッキで宣伝活動を行いました。参加者は浦和スタンディングから寅さん、OLDsから一名でした。

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予報では雨とのことでしたが、幸いにして降られませんでした。場所もビルの陰になって、直射日光を避けることができたのでそれほど暑くはありませんでした。

今日は総掛かり行動実行委員会が呼びかけている19日行動デーでしたが、OLDs@大宮は大宮で行動することにしました。なお私たちの行動と入れ替わりに、「9条の会」(多分)の人たちが3,000人署名の呼びかけを行っていました。

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さて本日の成果は署名ゼロ、チラシ16部でした。

本日話をすることができたのは以下の皆さんです。

(1)30代の女性
(2)30代の若者
(3)30代の女性
(4)女子高校生2人組(高校2年生)
(5)女性高校生5人組(高校1年生)
(6)男子中学生(学年は不明)

(1)の女性はアベ改憲に反対で、署名もすでに他所で済ませた、とのことでした。ですので、お話しすることはあまりありませんでした。チラシを渡して「周りの方々にも広げてください」とお願いしました。

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(3)の女性は、寅さんの知り合いだそうです。寅さんは小石川有里さんと呼んでいました。アベは嫌い、今の世の中は何もかも嫌だ、すべて変わって欲しい、だから9条も変わって欲しい、とのことでした。次回は寅さんにお願いしたいです。

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(4)(5)(6)の中高生はだいたい同じパターンでした。

・憲法9条についてはぼんやり知っている、または知らない。
・アベの改憲の動きについてはぼんやり知っている、または知らない。
・アベ改憲の中身についてはほとんど知らない。

ということだったので、もうこれまで何度も説明してきて持ちネタになっている「アベ改憲論のワナ」について話しました。

皆さん、「変なのに捕まっちゃったな、という表情を時にちらっと見せながらも、真面目に聞いてくれました。

 

それにしても中高生に対する寅さんのアタックはすごいです。まずはちょっとでも興味を引かれて立ち止まった人たちにはどんどん近づいていってシールを半ば強引に渡し(これでお客さんは逃げられなくなります)、今やシールだらけのシールアンケートボードに貼ってもらい、それに続けて「憲法は誰が守るべきものですか」と質問して、お客さんが答えられないと、「じゃあ憲法の専門家に13秒で語ってもらいましょう」と私の所につれてきます。

なお、今日もまた、女子高校生5人組を勧誘するときに、「あの人はMHKにも出ている憲法の専門家で」と与太を飛ばし、女性高生たちからは「見たことなーい」と言われていました。寅さん、これ、ほんとにやめてください。

 

(2)核武装論者の若者と(2019年8月19日)

開始後30分ぐらい経ったでしょうか、寅さんが30代の若者を連れてきました。

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「えー、この方はですねえ、改憲の議論をして、9条を変えて、核武装をするべき、という方なんですよ」

「ようやく」です。はっきりと改憲論の立場に立って議論に応じてくれたのは、この2年間で彼で二人目ではなかったのではないでしょうか。

通り過ぎながら捨て台詞を吐く御仁ならそれなりにいます。この日も、(1)の女性と話をしていたら、「バカ」と言って通り過ぎていた30代の男性、(4)の女子高校生と話していたら、「やめとけ」とかなんとか忠告して去っていったこれまた30代の男性、あるいは、手刀でばっさりとこちらを袈裟懸けに切り捨てていった70代の元気な男性などなど。

それに対してこの若者は正面から堂々と持論を展開してくれました。いつもとは逆でこちらはほとんど聞き役でした。

なぜ核武装なのか。彼の主張はこうです。

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戦後、9条が守ってくれるなどと生ぬるいことを言っていても、日本が平和でこれたのはアメリカがバックにあったからだ。しかしアメリカの国力が落ちた現在、憲法9条を維持したままでは国は守れない。

もしもアメリカが日本から出て行ったら、まちがいなく野蛮な共産主義の中国が沖縄、尖閣を奪いに来る。だからこそ、憲法9条は絶対に変えなくてはいけない。自衛隊明記では足りない。絶対に「戦力」を明記しなくてはならない。

できれば公明党を切りたいけれど、今は切れないから利用するしかないが、いずれは切って、自民党と維新が組んでちゃんと軍隊を作るべきだ。

核の廃絶というのは単なるきれいごとだ。核をなくしたいという被害者の気持ちは分かるけど、感情論で進んでも現実はうまくいかない。核廃絶というのはほぼ100パーセント無理だ。

日本が核を持たないままアメリカと決別したらどうなるか。中国、北朝鮮からは脅かされる。

外交というのはあくまでも軍事力をバックにしておこなうものだ。核は核戦争をするためではなくて、あくまでも抑止力として持つ。なぜ核戦争が起きないかといえば、それは共倒れするというのがわかっているからだ。だけど核を持っていなかったら核を打ち込まれる。日本は原爆がなかったからアメリカに打ち込まれたし、北朝鮮の金正恩が核を持ちたがっている理由もわかる。やはり自衛なのだ。核を持っていれば打ち込まれない。持っていないから打ち込まれる。

日本も野蛮な共産主義の中国から守るためにも軍隊をしっかり作って、自分の国は自分で守る。
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彼の話を聞いて昔の「真空理論」を思い出しました。アメリカ軍が日本から引き上げれば、日本は真空状態になり、共産国に侵略される、という議論です。

要するに彼の議論は、(1) 中国脅威論、(2) 真空理論、(3) 核抑止論という耳慣れた議論でした。確かにそうした耳流れた議論ではあったのですが、正直に言いましょう、彼の議論を聞いていて、彼を納得させるだけの説得力のある反論は今の自分にはできないなと思いました。

以前だったら、彼の議論は馬鹿馬鹿しいと笑って済ますことができたでしょう。しかし現在の世界(とりわけ中国、北朝鮮)の動向を考えたとき、反論するにはかなりきめ細かい論理と事実把握が必要でしょう。それだけの用意が今の自分には残念ながらありませんでした。

ということでまたまた宿題が増えました。

他方で、アベ政権に対する評価に関わる点になると、若者の雄弁さは消えました。

「へえ、そんな見方になるのかなあ」と思ったのは現在のメディアに対する評価です。メディアは左翼に支配され、アベ政権の悪口ばかり言う、とメディアを強く批判したのですね。

青年:「朝日新聞とかはひどい。赤旗もひどい」

高橋:「でもマスコミって安部さんの悪口はぜんぜん言わなくなっちゃったじゃないですか」

青年:「でも一時期、森友で揚げ足取りを」

高橋:「いやあ、揚げ足取りじゃないでしょう」

青年:「何もなかった」

高橋:「何もなかったわけないよ。あれはやっぱりありましたよ」

青年:「証拠がないもの」

高橋:「証拠出てきたじゃないですか。愛媛文書で」

青年:「でも決定的なものはない。やったかどうかは分からない」

高橋:「証拠はみんな改ざんしちゃったし、処分されちゃったじゃないですか。いやあ、あれが本当に怖いの。民主主義国家の基礎じゃないですか。公文書をちゃんと管理するというのは」

スキャンダル(税金と行政の私物化)を批判するのは「揚げ足取り」と受け止めるのですね。

その他にも、憲法9条が生まれた経緯、アベ政権のメディア対策、特定秘密保護法、集団的自衛権、賃上げ、法人税減税、富裕層優遇などなど話題は多方面に広がりました。

彼も100パーセント自民党支持ではないようでした。

青年曰く、

「今の自民党政権は満点ではないけれど、75点、65点からもしれないけれど、でもそれに代わる党ってないんじゃないかな。自分は自民党を応援しているけれど、自民党信者ではないわけですよ。自民党に代わる党がない」

最後にはこんなやりとりも。

青年:「でも、すいません、ありがとうございます。いろいろ話ができたから、僕もまた気持ちがいろいろわかった気がした」

高橋:「なるたけこういう話をしたいと思っているわけ。ここに立っているのも」

青年:「自分はこうした人間だから、左寄りの人間はどうしても軽蔑しちゃうところがあったけど、何も考えていないとか、頭悪いとか。こうやってしゃべってみると、いろいろ、そういう見方もあるな、と。

高橋:いつも月曜日はここに立っているから、毎週ずっと。また何か話したいことがあったら来てくれると」

青年:「話したからすっきりした部分もあったし、話すことで柔軟になって。固執するのはよくない」

高橋:やっぱり柔軟にね。お互いにね。どうもありがとう。また寄ってください。

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