『週刊スガモ』2020年2月1日版

IMG_5348.jpg

『週刊スガモ』(by野木)2月1日版

うわあ、とうとう2月になってしまいました。時間が流れるのは速いなあ。残り時間を数えるようになった身にとっては、この速さは少々ダメージもあります。……てなことはどうでもよくて。

何となく書き始めた『週刊スガモ』も、いつの間にか結構続けてしまいました。ほとんど自己満足のダラダラした報告、スミマセン。

★「ケンポウって何ですか」

自転車に乗って信号待ちしていた少女にチラシを渡す。丁寧に折って、バッグに仕舞ってくれた。

「後で読んでネ」と言うのに対し、「ハイ」と礼儀正しい感じの返事。

嬉しくなって、「憲法って知ってるよね」と聞くと……ひどく困ったような表情になって、曖昧に首を振る。え、知らないのか。

「何年生ですか?」

「……5年生です……」

ありゃ。体格がいいので中学生だとばかり思ったら、小学生だったか。でも5年生なら、ケンポーという言葉ぐらいは知っているんじゃないかなあ。

「学校で習ったりしてない?」

また首を横に振る。最近の小学校では、「憲法」のイロハも教えないのかしらん。私が小学生だった頃は、社会科の授業で(とても大雑把ではあるけれど)習った覚えがあるんですが。

「国の根本を決めた一番大切な法律でね。私たちの権利を守ってくれるもの」と、無茶苦茶大雑把な説明をして、「それを変な方向に変えようという動きがあって、いけないなあと思っているわけ」。

ハイ……と、ますます表情が曖昧模糊としてくる。そのまま別れてしまったけれど、ほんの少しでも何か頭の隅にとどめてくれるといいなあと希望を持ちつつ。

 

★市民団体ってわかりにくいかなあ

署名してくれた50代半ば~60歳前後ぐらいの男性。ボールペンを動かしながら、「今日は〇〇さん、まだなの?」と尋ねてくる。どういう名前だったか忘れたが、ともかくOLDsメンバーの名前ではなかったので、「その名前の者はおりませんが……参加なさる予定がおありの方ですか」と逆に聞いてみた。

すると彼、エッと私の顔を見て「共産党じゃないの???」

〇〇さんというのは共産党の地方議員で、たまに巣鴨で街宣しているらしい。顔見知りの間柄なので、その人がやっている署名活動なら協力しようということだったようだ。

慌ててOLDsについて簡単に説明すると、「市民団体……?」と何となく不得要領な顔つきになる。変なグループの所で署名しちゃったな、という感じもほの見えた。
先の小学生といい今回の男性といい、何かもう、「はあ?」みたいな人との出会いが多い日だなあ。

「政党や、労働組合などキチンとした組織」でない団体の存在というのが、よくわからない人って、時々おられるんですよね。それとも、私があやしげな奴に見えるのだろうか。ぶつぶつ。

 

 

★病原菌みたいに嫌わないでね

四人組の、高校生らしき若者たちにチラシを渡そうとしたら、一番手前にしいた一人が「やめてくださいッ!」と声を荒げた。

その声音と表情の──絶対零度ふうの反応にいささかたじろぐ。

刃物を突きつけたわけじゃないし、病気が伝染りそうなわけでもないのに、あるいは寄付を強要したとか、イチャモン付けたわけでもないのに──たかがチラシを差し出したぐらいで、この拒否感覚はいったい何だろう。

むろん、「ジジババやかましいッ」ということもあるのかも知れない。私自身、ごく若い頃は親もしくはそれ以上の世代の人間がしたり顔で説教がましくモノを言うことに対して、絞め殺してやりたいほどの憎悪を感じたから(あやうく踏みとどまったので今もノホホンと生きてますが)。

 

だからそれならば理解の範囲なのだけれど、ともかく政治・社会的な話でアプローチされるのがイヤだということなら、それはちょっと待てよと。

他者との間に明快な壁を造るのは簡単だけれども、それによって得られるのはたかだかちっぽけな自己満足に過ぎない。ベルリンの壁じゃないけれど、壁を壊し・壊し・壊し続けることで明日を夢見たいと思うに至った人間としては、ほんとに悲しいんですよね。

 

★オッサンたちはもうよろしい 

70歳前後に見える男性にも、病原菌の如くに嫌われた。

「憲法は今すぐ変えなきゃいけないんだよッ」

「へえ。どうしてですか?」

「地球の情勢がこれだけ不穏になってきてるんだからッ!」

「地球? 地球という天体が不穏? 『世界情勢』という意味ですか?」と聞いたのは、ひとつには地球という言い方に素朴に違和感を感じたため。もうひとつは、ちょっとからかう気もあったから……で。

ケッ、と私の方をひと睨みして、彼は足早に行ってしまった。

こうやってチラシ配ったり署名を要請していると、憎悪に満ちた眼で見られたり罵倒されることはままあるんですが……それって大半が男性なんですよね。年齢を問わずだが、圧倒的に多いのは高齢の男性。まあ、巷に高齢者が多いということもあるにはあるけれど(特に巣鴨は高齢者の原宿だそうだし)、気に入らない相手に剥き出しの憎悪をぶつけるってのは、いったい何だろう。よっぽど不満が溜まっているのかねと妙な心配をしてしまう。

こちらが小柄で非力な感じのオバハンだから図に乗って居丈高になるのかも知れないが、オバハンを舐めてはいかんぞ。

いずれにせよ高齢の(と言うより、50代から上ぐらいの感じかな)男性は「安倍政権支持&改憲賛成」派と、「安倍政権も改憲もNO」派に、きれいに分かれる。ほんと、見事なぐらいに。

で、前者のほうは私なんぞとは水星と土星の生き物ぐらい離れていて(どちらも生物が存在しているかどうかは知りませんが)、お互いほとんど言葉も通じないという感じ。まともなコミュニケーションが成り立つことは(たまにはあるけれど)かなり少ない。

その点、女性の高齢者や若い人達は、「安倍支持」だったり「改憲賛成」であっても、中高年男性と比べれば何とかコミュニケーションが成立する確率が高い。むろんあえて比較すればという話で、彼らにも不愉快そうに見られることが多いんですが。

もしかすると女性や若者は社会の中でどちらかと言うと弱者に属するので、保身の意味で、「誰かが何か言えば、一応は聞く(もしくは聞いてるふりをする)」習慣や、「意見を求められたら、適当にでも何か言わないとまずい気がする」という感覚が身についているのかも知れない……などと、らちもないことを考えてしまいました。

 

カテゴリー: こんな行動をやっています, こんな風に考えています, 週刊スガモ パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中