『週刊スガモ』2020年2月15日版

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『週刊スガモ』(by野木)2月15日版

まだ2月というのに、薄手のジャケットというかブルゾンというか、ともかく春秋用のものを羽織るだけで寒くない。街頭で活動するには有り難い限りなのだけれど、地球温暖化を身をもって体験している感じがあって、ふと怖かったりします。

そう言えば署名活動後のミーティングでも、少しその話が出たっけ。南極大陸の氷が全部溶けると、海面はどのぐらい上昇するか。その時は正確な数字は記憶しておらず「地球上の多くの部分が水没する」ということだけが頭にこびりついていたのだが、後で調べたら200フィート(約60メートル)以上の上昇。

東京都の大半や、ニューヨーク、ロンドンなど世界の主要都市は水没するとか……。ほぼまるごと水没する国もあるようだし、水没しなくても気温の上昇で人間は(他の多くの動物も)住めなくなる土地も多い、といった研究結果が出ているようですね。安倍改憲と違ってすぐ目の前に差し迫った危機ではないけれども、私たちは地球の首を少しずつ真綿で締めているんだなと改めて。

 ま、それはそれとして。

★ちょっと変わった女性に遭遇

チラシを受け取った高齢の女性に改憲や安倍政権に対する意見を聞くと、彼女も「そりゃ、戦争はイヤですから」。自分は先の戦争を体験していると言うので年齢を尋ねたところ、「75歳」とのこと。

「えっ。それじゃあ、記憶しておられるわけじゃないですよね」

「覚えてはいませんけどね」

父親はじめ身内が何人も徴兵され、戦死した人もいる。戦争中の話を小さい頃から聞いていて、「二度と戦争なんかしちゃいけない」とずっと思ってきたという。

安倍政権については「何もかも全部ダメ」「嘘つき」だそうだが、このあたりから少し話が妙(?)な感じになってきた。

「でもね。あまり騒ぎ立てるとかえってよくないことが起きるの。だから署名ぐらいはしますけど、大声で言わないようにしているのよ」

世間の目を気にして「明確な意思表示をしない」という人は多いのだが、彼女の場合は「神さまのお告げ」だと言うからこりゃ変わってる。新宗教か何かの信者さんだろうか。もしかしたら教祖さまかね?(信仰をお持ちで? などと聞いたが、彼女はゆったりと笑みを浮かべただけで答えなかった)

「大丈夫、今の政権は長続きしません。静かに見ていれば、この先世の中は変わります。全部いい方向に行く。私にはわかるの」

神託でも下す感じでキッパリと仰せられるので、こちらとしては「はあ……そうですか」と言うしかない。何となく、疲れた。署名していただきましたし、明確に改憲反対なわけだから、まあいいようなものですが。

 

★戦争のリスクは避けたい

ほかにも何人かの人達と言葉はかわしたが、あまりゆっくり話ができなかったのが残念(先の高齢女性との会話で、何となく調子が狂ったかも)。短い会話を、1つ2つ紹介しておくと──

30歳前後ぐらいの女性。改憲に反対する理由は、「細かいことはよくわからないけれど、ともかく戦争はイヤだから9条だけは守ってほしい」。

9条を変えたら、すぐに戦争が起きるというわけじゃないのはわかっている。でも、戦争のリスクが高まるのは確かで、それはとても不安なのだと言った。

憲法うんぬん以前に「ともかく安倍は最低」と息巻いたのは60代ぐらいの男性。国会中継など視ていると、ムカつくそうである。

改憲の是非については議論の余地があるだろうけれど、安倍首相が憲法うんぬんするなんて「おこがましい」と。つまり「少なくとも安倍政権下での改憲には反対」派の人でありました。

やはり、こういう人も多いことは確か。生ぬるいと言われるかも知れませんが、私はこういった人達を「確固としたこちら側の人」として捉まえておきたい。

 

★またまた、ヒトを病原菌みたいに

70代半ばから後半ぐらいに見える男性にチラシを差し出すと、早口で何か言う。憲法がどうとか、と言ったようだが、マスク越しにモゴモゴ言われたのでよく聞こえない。で、「え? すみません、もう1度おっしゃっていただけますか」と尋ねてみた。

するとこちらを睨み付けるようにして、「何だよッ」といきなりケンカ腰。そっか、安倍支持&改憲賛成の人なんだな。おそらく彼が口にしたのは罵倒めいた言葉だったのだろうが……ペシャンコにされてもへこたれないぞ(という題名の小説がありましたね。作者はナット・ヘンホフ。読まれました?)。

「すみません、よく聞き取れなくて」としつこく追いすがったら、「ケッ! もう、いいよッ! あっち行けよッ!」と怒鳴られた。

この前も書いた気がするが、コミュニケーション拒否の看板背負ってる感じで怒鳴り散らすのは圧倒的に高齢男性が多い。今の社会のジイサマ達って、ほんとに始末に負えない輩が多くて困りものです(あ、OLDsのご長老がたは別です~と慌てて言っておく)。

日本はいまだに男性優位社会で、生まれつき下駄履かせてもらっているようなものなのだが、年取ってくると「オレサマはエライのだ」幻想の霧が否応なく晴れてくる。何せ外見はみすぼらしくなるわ、体力は落ちるわ、稼げなくなるわ……(これはむろん女性も同じなのだが、女性はもともとそういう幻想がないので、その分、年齢とともに自己評価が下がることもあまりないのだ)。で、弱い犬みたいにキャンキャン吠えるようになるんだろうなあ。

★「わかんない」はやめてほしいなあ

これまた、始終書いてることなのだけど。意見を聞こうとすると、「難しいことはわからない」と言って逃げる人がよくいる。こちらは主に女性。たいてい1日に1人か2人は出会うのだが、この日も2人。

ひとりはかなり高齢の女性(80前後かな)。チラシを渡そうとすると慌てたように手を振り、「政治のことは難しいから」と言って目をそむけた。

まあ高齢の人の場合はある程度仕方ないかとこっちも諦めめいた気分があるけれど、もうひとりは40代ぐらいのバリバリ現役世代の女性でしたからねえ。「憲法……。そんなの私、わからない」と引かれて、慣れてるつもりでもやっぱり微妙に気分が滅入った。

たまに20代ぐらいの若い女性つかまえた時も、そういう言葉が返ってきてずっこけたりすること、ありますからねえ。別に量子力学や分子生物学の問題について、意見聞いてるわけじゃないぞ。憲法の話にせよ何にせよ、素人にはわからない難しい「セイジのモンダイ」だという奇妙な固定観念、ほんと何とかならんか。夜明けは遠い。

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