『週刊スガモ』2020年3月7日版

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『週刊スガモ』(by野木)3月7日版

高橋さんの報告にもあったように、人出が少ないなあという感じでした。マスクを掛けた人も意外に少ないのは、そろそろ各家庭の「マスクの買い置き」も無くなりつつあるのでしょうか(私はもともとほとんど買い置きナシなので、仲間に分けてもらったものを含め合計3枚を洗って使い回しております)。

駅前行動を始めて最初の反応は、「いつまでやってんだよッ」という罵倒。自転車に乗った70代ぐらいの男性が、すれ違いざまそう言い捨てて行っちゃった。罵倒にはそこそこ慣れてますが、最初にこれとはねえ。今年ゃあはるから縁起がいいわえ……じゃなかった、今日は昼から縁起がわりぃ。気を取り直し(実はあんまり凹んでもいない)、仲間からチラシを受け取った人の方へ近づいて……。

★「どうしようもない」という諦め

(これまた)自転車に乗った60代ぐらいの女性。彼女は信号待ちしながらチラシを広げて読んでいた。

安倍政権については「何か、イヤだなーと思っている」。桜を見る会のことをはじめ、「自分達だけで、勝手なことばかりやってるなと思うのよね」。

ただ、「仕方ない」という気分もあるそうだ。「私たちが何か言ったって、どうしようもないし」

諦めているわけですな。こういう人は結構多い。かなり前だが、「国会前にも何度か行ったし、こういう署名もしてる。でもどんどん悪くなるばかりで、ちょっと疲れちゃった」という人にも会ったことがある。

気持ちはわからないでもないけれど、やっぱり諦めちゃあオシマイよ。抵抗しても無駄だと思った瞬間に、私たちは奴隷になる。

「まあ、すぐにガラッと変えることは難しいですけどね。少しずつでも」と私。

すると彼女はため息をついて「野党もダメよね~。もっとシッカリ追及して、安倍総理とかに責任取らせてくれないと」と。

出た。野党がだらしない論。こういう人も、ほんとに多いです。お任せ民主主義じゃダメなんだってば。

「それなりに頑張ってると思いますよ。でも何たって、圧倒的に数が少ないじゃないですか。選挙で安倍政権に抵抗する候補者に投票して数を増やすとか、そういうのは私たちの責任だと思いません?」

……というあたりで「あ、(信号が)青になったからごめんなさい」と、話は途切れてしまった。残念。

 

★「統一教会と創価学会に乗っ取られた」

掲示板の前で一休みしているふうの、60代半ば~70歳前後の男性に声を掛けてみる。チラシを渡して「安倍改憲」について意見を求めると、「冗談じゃないよ」とすぐ話に乗ってきた。

「改憲てのは、岸の時から引っ張ってる企みなんだ」

ここで、いきなり話が「統一教会=勝共連合」に移る。勝共連合についていろいろと語るのをフムフムと聞く。締めくくりは「日本の政治は、統一教会と創価学会に乗っ取られたんだよ」でした。

署名を求めると、趣旨の部分を読み、賛同団体にも目を通した上で署名してくれた。

急に思い出したが、以前、親戚の家に行って署名を求めた時も、近眼鏡はずして(そろそろ老眼になりかけた年頃)じっくり趣意文を読んだよなあ。下の賛同団体もボールペンの尻でたどった上で、夫婦そろって署名してくれた。自分がどういう署名をしたのか頭に刻んでおくためにも、こういう態度は悪くないと思う。

ついでに道を聞かれたので、説明した上、指をさし示せる所まで50メートルほど同行(署名に感謝、のサービスでございます)。

関係ない話ですが、私、チラシ配ってると避けられる一方で、「道を聞かれる」ことは結構あるんですよねえ。「お地蔵さんはどっちか」とか、「南口ってこちらよね?」とか。「この辺に公衆トイレはないか」と聞いてきた人もいた。何でだろ。よっぽどヒマそうに見えるのか、人畜無害のオーラを発してるのか(それならチラシも受け取って~)。道を教えて上げた人は義理でも何でもチラシもらってくれるので、まあいいか。もしかしたら「道案内いたします」っていう看板下げてる方が、チラシの配布数は増えるかも?

この日、署名してくれたのはあと二人、中年(50代ぐらい?)の夫婦連れ。安倍改憲にはむろん反対だそうだが、「もうとっくに署名してるけど」。

これは発議反対の緊急署名で──と説明すると、「あ、そうなんだ」とすぐにボールペンを受け取ってくれた。安倍改憲NOの署名と発議反対の署名がごっちゃになっていて、もう! ややこしい(と思うのは私だけかいな)。

 

★一番気になるのはコロナウィルス対応

「安倍政権に対しては、不信感がいっぱい。特に今回の小中高校の休校」と言ったのは、40代ぐらいの女性。

「私は独身で子どももいないから困らないけど、同僚には小学生の子どもを持つ人が何人もいるの。中学生や高校生ならまだいいけど、小学校の、時に低学年の子がいたら、もうほんとに大変みたい」

一人で留守番させるのも心配だし、昼ご飯も困る。「朝早く起きて、子どもの昼ご飯用意しないといけないのよ」

「毎日お金渡して、コンビニでパンかお握りでも買いなさいっていうわけにもいかないですものねえ」

「お弁当の宅配業者とかあるから、お金出してもそれを頼もうと思っても、もう予約でいっぱいなんですって」

小さな子どものいる家庭の実情なんか、全然考えてないのよね──と憤慨の面持ちである。

そのほか切り上げられた授業の分を宿題の形で持ち帰らされたが、自習で何とかしようになんてもってのほか等々、同僚から聞かされているという「休校に関する不満」を思い切りぶちまける。この「いきなり休校要請」以外でも、「やってる感」の演出については不信が募るばかりであるという。

 

★改憲のことはよくわからない……けれど

ただ彼女は、改憲について聞くと急にトーンが下がり、「……よくわからない」と尻込みした。多分、身近な問題として考えたことがないのだろう。これまた、わからないではない。私だって一年三百六十五日、眉根に皺寄せて憲法のことを考えているわけではない。

憲法については、「普段あまり意識せずに暮らせる」のが、実は最も健康的(?)な状態であろうと思う。それでも否応なく考えずにはおれないという、不幸な時代を私たちは生きている。「神の救い」でも「お天道様の恵み」でも「空気」でも「水」でも何でもいいけど、ア・プリオリに存在しているはずのものが揺らぐことの恐怖を、私たちは身をもって体験している。

なあんてことは、私の個人的な感覚だからまあいいとして。一応、彼女に対して「そうですよねえ、私も別にわかってるわけじゃないんですけどね」と言った。「でもねえ、何するかわからない、根本的なところで信用できない政権に、憲法に手を付けられるのって、やっぱり怖くないですか? 改憲なんて──もし仮にそれが必要だとしてもですよ、ゆっくりと時間をかけて国民全体で考えるものだと思うんですよね」

専門家の意見も聞かずに、ほとんど発作的に休校決めたりするような首相に、とやかく言われたくないですよね──と言うと、彼女はやや曖昧な表情ながらも頷いてくれた。

「そうよね。急ぐ話じゃないものね」

微かでもいい、疑念を育ててもらえれば御の字。

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